◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑨◆「ブロックチェーン」

◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑨◆

「ブロックチェーン」

今回のキーワードは「ブロックチェーン」です。

昨今のFintechブームやビットコインの台頭で注目されてきている単語です。
ビットコインを開発した「ナカモト サトシ」氏が生み出した考え方だ
といわれています。
「ブロックチェーン」は、金融や流通における商取引や契約等、様々な場面で
活用が期待される技術です。

ブロックチェーンは基本的には2つの機能で構成されています。
例えば、AさんとBさんが商取引をしたとします。

1.分散データベース
ブロックチェーンは、この情報を1つのシステム(データベース)で管理する
のではなく、複数のシステムで保管します。
1つのシステムが壊れても、他のシステムに保管した情報でバックアップできます。
また、複数のシステムが情報を持つことで、一つ一つのシステムの能力がそれほど
高くなくてもよい、というメリットがあります。

2.合意形成
商取引が起きた情報を書き込む前に「次に登録される情報はこれです」と宣言し、
決定するアクションが入ります。しかも、商取引を塊(ブロック)として扱います。
合意形成されてから複数のシステム(データベース)に情報が保管されます。

ここでは詳細は割愛しますが、特徴はやはりこの仕組みによりセキュリティが
極めて高いことにあります。

さて、こうした仕組みがなぜ注目されているのでしょうか。
実はブロックチェーンは、仮想通貨以外への応用が海外ではすでに始まっています。

以下、例です。
・未公開株式の売買
・ポイント交換システム
・文書の存在証明(土地登記謄本といった権利書類の記録管理サービス)
・選挙システム

前提となるのは、情報が分散されて保管され、改竄されずらいという点に
あります。もし商取引がこのブロックチェーン上で発生するようになると
どうなるでしょうか。

こんなことが考えられます。
・1次産品から小売までの商取引がブロックチェーン上で管理されれば商品の
信頼性が高まる
・企業間で発生する取引「例:見積⇒発注⇒請求⇒納品」の確認作業が削減される
・ブロックチェーン上で取引されているということは信頼性が高くなり、
資金調達できる

ブロックチェーンは、Fintechとして金融分野で利用されるだけでなく、
サプライチェーンでも活用が期待されています。
まだまだ出始めたばかりの技術のため、普段使いされることの少ない言葉ですが、
今後ますます注目されるキーワードに間違いようです。

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執筆者紹介
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山本広高
(BFCA経営財務支援協会 取締役)

群馬大学工学部大学院卒業後渡米し、フロリダ国際大学にてMBA取得。
外資系コンサルティング会社にてERP導入などITコンサルティングに従事。
退職後、経営財務支援協会取締役、株式会社THINCESS代表取締役に就任。
大企業から中小零細企業まで規模、業種を問わず、事業計画策定や、
サービス開発のプロジェクトに携わっている。
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