◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語 ◆①リーンスタートアップ

◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語 ◆

①リーンスタートアップ

今回から数回に渡り、欧米では一般的になっているビジネス用語で
まだ日本に浸透していないと思われるキーワードを紹介します。

第一回は「リーンスタートアップ」です。

リーンスタートアップという単語は、GoogleやApple、インテルといった、
名だたる企業が育った米シリコンバレーにおいて、起業の手法として
注目されてきました。

起業の際に、コストを掛けずに最低限の製品・サービスの試作品を作って
顧客の反応を見ます。その反応から製品・サービスをバージョンアップさせていく
ことで、無駄な開発コストを抑制し、顧客の欲しいものをリリースできる、
という考え方がリーンスタートアップの基本です。

Google、Facebook、Apple、インテルといった名だたるIT企業を輩出してきた
シリコンバレーのベンチャーの中で、生き残った企業が何をやってきたかを
分析し、方法論として体系化することで生まれ、世界で注目を浴びるように
なりました。

リーンというキーワードは”無駄がない”、という意味を持ち、”スタートアップ”
は起業のことを指します。この2つの単語を組み合わせた単語です。

しかしながら、リーンスタートアップの源流はトヨタのリーン生産方式にある
と言われています。1970年代から1980年代にかけてトヨタの生産方式は世界各国の
生産工程のお手本として注目されてきました。

リーンスタートアップを提唱しているエリックリース氏は、IT業界の起業における
無駄な開発を下げる、つまり、”歩留まり”を下げることでリフレーズした
と言えるでしょう。

具体的な進め方には今回言及していませんが、新商品開発や、新事業を始める際には
IT業界のみならず、あらゆる分野において、参考になる考え方です。
お勧めは以下の本です。

「リーン・スタートアップ 」(英語) 単行本
エリック・リース (著), 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説), 井口 耕二 (翻訳)
⇒読みやすく、ざっくり理解するに適している本です。

「アントレプレナーの教科書 」単行本(ソフトカバー)
スティーブン・G・ブランク (著), 渡邊 哲 (翻訳), 堤 孝志 (翻訳)
⇒体系的に学ぶにはこちらがお勧めです。

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執筆者紹介
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山本広高
(BFCA経営財務支援協会 取締役)

群馬大学工学部大学院卒業後渡米し、フロリダ国際大学にてMBA取得。
外資系コンサルティング会社にてERP導入などITコンサルティングに従事。
退職後、経営財務支援協会取締役、株式会社THINCESS代表取締役に就任。
大企業から中小零細企業まで規模、業種を問わず、事業計画策定や、
サービス開発のプロジェクトに携わっている。
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