AIDMA(アイドマ)は、だいぶ以前から使われている経営用語・マーケティング用語なのでご存じも方も多いと思います。
古い記憶では、私がサラリーマン時代の1986年に共同執筆した「マーケティング・アプローチによる会計事務所の成長戦略」という中でもこのAIDMAを採り上げた記憶があります。
AIDMAの出自については最後に付記するとして、人がモノやサービスを購入する際の「心理プロセス」をモデル化したもの。
・Attention(注意)→
・Interest(関心)→
・Desire(欲求)→
・Memory(記憶)→
・Action(行動)
の頭文字を取った。
消費者とか購入者と言われる人は、偶然や占いによって購買決定している(ケースもあるかもしてないが)わけでは無いので、これをこれを注意深く分析(クリティカル・シンキング)して一定の法則やパターンを見つけようとした。
その結果としてAIDMAモデルが、米国のある著書*で「広告宣伝に対する消費者の心理的なプロセス」として発表され今日まで多くの人に利用されている。
AIDMAは、消費行動の心理プロセスなので買手目線になっています。売り手目線で、マーケティング戦略を練る場合は、「認知段階」「感情段階」「行動段階」の3つに分けてコミュニケーション手段を検討します。
「認知段階」Attention(注意)
「感情段階」Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→
「行動段階」Action(行動)
AIDMAモデルは、広告等によってAttention(注意)とInterest(関心)をひき、その商品を欲しいというDesire(欲求)をひきだして、Memory(記憶)に焼付け、店頭やWebでのAction(購買)に結びつけるというマーケティング戦術に用いることが多い。しかし、対面営業においてもターゲットの心理状況を踏まえたアプローチが有効です。気合と根性と偶然に頼るだけでなく、知的なアプローチも合わせ技で使いたいものですね。
*1920年代にアメリカで販売・広告の実務書を書いていたサミュエル・ローランド・ホールが『Retail Advertising and Selling(小売りにおける宣伝と販売)』の中で「広告宣伝に対する消費者の心理的なプロセス」として発表した。
1898年にセント・エルモ・ルイスが、消費者の心理的プロセスについて最初にモデル化した「AIDA(アイーダ)」(製品あるいはサービスに注目“Attention”し、興味“Interest”を持ち、欲しい“Desire”と思い、購買行動“Action”を起こす)の派生形であると考えられる。
Webサイト「SMMLab」より引用。
杉田利雄/sugita@kaikei-web.co.jp
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