◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑬◆「マジックナンバー」

◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑬◆

「マジックナンバー」

今回のキーワードは「マジックナンバー」です。
マジックナンバーは素数である、3や7が使われることが多いと言われています。
特に3という数字はビジネスにおいてとても強い数字で、様々なシーンで
見かけます。

「3つの法則」
「3つのルール」
「3つのお約束」など

会議や、何かを説明するシーン、プレゼンにおいても、
「本日のテーマは3つあります」
と最初に伝えて3つを説明することで説得力が増します。
また、論理的に説明されているように感じます。

こうした運用ルールや定義、説明の方法に関するものだけでなく、

「3匹の子豚」
「見ざる、言わざる、聞かざる」

といった3つの動物に関する童話や神話などもご存じだと思います。

1つではイメージに残らない、2つでは物足りない、
4つ以上だと覚えるのが億劫、そのため、3という数字は
説得力が増すと言われています。

さらに、7という数字もマジックナンバー7と呼ばれ有名です。
人間が短期的に記憶に留めておくことができるのは7つ前後と言われているからです。

「世界の七不思議」
「七福神」
「七草がゆ」

といった7を使った単語に聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
これらのマジックナンバーの考え方はジョージ・ミラー氏が1956年に
提唱したと言われています。

一方で、昨今では、マジックナンバーは4プラスマイナス1だという説もあります。
2001年にミズーリ大学の心理学者であるネルソン・コーワン氏が唱えた説です。
氏は4を中心とした3から5が短期記憶の限界だと言っています。

この考え方を現場で生かすなら以下のような使い方が期待できます。

・顧客に3つ、または4つの中から選んでもらえるメニュー構成にする
⇒色、形、などの種類、構成

・商品階層を持たせる場合は4つ以下にする
⇒商品カテゴリの構成、Webサイトでの構造

筆者の意見としては、飲食店のようなパッと見て、すぐに選択をしなければ
いけないシーンにおいては、松竹梅の3つの選択肢を与えることで竹を
選びやすくなる気がします。
一方で、よく見て、よく読んで選ぶ場合には4つというのが真ん中の2つも
比較しつつ選ぶため、選びやすいのかな、とは感じます。
また、相手の深層心理に印象を残す方法としては選択を2つにすることに
効果が期待できます。
※以前のメルマガで書きましたダブルバインドの考え方です

シーン毎に実は選択肢の数が変わることで顧客の動向は変わると言われています。
かなり理論化されているものの、これが正解!という答えがないのも
この心理の分野です。

前回にもお伝えしましたが、意識して使うことで自分自身の中で
「マジックナンバー」の方程式ができてくるかもしれません。
思い出したらぜひクライアントとの会話の中で使ってみてください。

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執筆者紹介
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山本広高
(BFCA経営財務支援協会 取締役)

群馬大学工学部大学院卒業後渡米し、フロリダ国際大学にてMBA取得。
外資系コンサルティング会社にてERP導入などITコンサルティングに従事。
退職後、経営財務支援協会取締役、株式会社THINCESS代表取締役に就任。
大企業から中小零細企業まで規模、業種を問わず、事業計画策定や、
サービス開発のプロジェクトに携わっている。
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