◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑪◆「ピッチ」=投資家へのプレゼン

◆コンサルタントが知っておくべきビジネス用語⑪◆

「ピッチ」=投資家へのプレゼン

ここ数年、大企業によるベンチャー支援活動が増えています。
支援の方法も多様化し、直接投資、協業、イベント協賛、
アクセラレータープログラム(新興企業への出資等を目的とした募集)
の実施などがあります。

例)
2014年6月に“JALチャレンジ宣言”を発表した日本航空(JAL)
2016年12月から現在まで続く野村アクセラレータープログラム
2017年4月に始まったJR東日本スタートアッププログラム

これらの様々なプログラムにおいて、しばしば耳にする単語が「ピッチ」です。
ピッチとは、企業への売り込みに使われる短いプレゼンテーションのことです。
ビジネスプランコンテスト等の参加企業は、3分や5分といった時間が与えられ、
その時間内に自社の技術、能力、協業するメリット、大企業に期待すること
(販路や技術等)を説明し、理解を得なければなりません。

こういったプログラムに参加することによって、大企業と直接取引ができる
可能性が生まれます。ダメ元でもチャレンジしてみる価値があると思います。
プレゼンが採用され協業できたり投資を引き出すことができた場合は、
中小企業にとっては、大きな飛躍、加速した成長を期待できます。

また、チャレンジして落選したとしても実は、得るものがあるのです。
著者も1度、あるアクセラレータープログラムに参加したことがあります。
その際に学んだことは、与えられた5分で何を伝えるかを取捨選択したことです。
短い時間で伝えられる内容は限られます。
伝えなければならないことを整理し簡潔に、目的・狙い・期待等を盛り込みます。

この整理とプレゼン行為は、営業活動そのものと言えるでしょう。
自社のサービス内容紹介を中心的に行うのでなく、御社にとってのメリットが
どの様なモノなのかを伝えます。成功する企業の営業活動に生かされています。

アクセラレータープログラム、ピッチといったキーワードで検索すると
様々な分野の企業がこれらを行っていることがわかります。
募集規模の大小や募集対象の広い狭いものまで様々あります。
まずは小規模なプログラムにチャレンジしてみることをお勧めいたします。

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執筆者紹介
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山本広高
(BFCA経営財務支援協会 取締役)

群馬大学工学部大学院卒業後渡米し、フロリダ国際大学にてMBA取得。
外資系コンサルティング会社にてERP導入などITコンサルティングに従事。
退職後、経営財務支援協会取締役、株式会社THINCESS代表取締役に就任。
大企業から中小零細企業まで規模、業種を問わず、事業計画策定や、
サービス開発のプロジェクトに携わっている。
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